ここは大正14年に建てられた 食糧倉庫。
通称「酒田倉庫」だ。
緩やかなレールが 緑の中を走り抜けていく。
倉庫の中身は もちろん‘お米'
本間家が国に 膨大な敷地を寄付したことにより国立倉庫が建てらた。
しかし平成16年に景観法が施行され 「宅地近くの産業廃棄物」と酷評された。
これは戦争遺産なのだ。
この倉庫の歴史を辿れば 戦時中の暮らしを知る事が出来る。
コンクリートの壁には 敵の目を欺くために 迷彩模様が施されていた。
ところどころ スプレーの落書きみたいになってるのは雲形迷彩の名残だ。
倉庫内にも線路が続いていることから この倉庫の大きさは一目瞭然。
倉庫の中も気にはなったが 全てに鍵がかかている。
戦況が悪化してくると 倉庫内の米も底をつき
一時は特殊艇の部品作りの場となったこともあった。
住宅地に佇む 巨大な廃墟。
強風が吹けば屋根のトタンが バタバタと音をたて 剥がれていたそうな。
周りの住民からは厄介がられても 私の目には立派な遺産として映る。
だだっ広い この敷地は買い手もつかず壊す事も出来ず 長い事放置されていました。
かつては産業遺産として活用する動きもあったようですが 結局姿を消す運命に…。
解体前は コスプレ撮影会やキャンドルナイトのイベント会場として
使用される事もあるようですが 2013年に解体が本格的に決定したようです。
しかし、西の3棟はまだ解体工事の予算が付いていないので
残せるかどうかといったところ。
堅牢強固が災いし 解体だけで約3億円かかるそうです…
桜の時期に 貴重な姿を見れて良かった
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